老陳醋(らんちんす、ろうちんず)とは、高粱(コーリャン)、小麦、黍(きび)、なつめなどの雑穀を原料として、昼夜の寒暖差、夏冬の気温差が激しい中国の山西省で3年半以上熟成されて独特の製造方法によって作られる酢のことです。
この山西省老陳醋は、江蘇省鎮江(こうそしょうちんこう)の香醋(こうず)、四川省閬中(しせんしょうらんちゅう)の保寧醋(ほねいす)、福建省永春(ふっけんしょうえいしゅん)の烏醋(うす)と合わせて中国4大名酢と呼ばれており、その中でも山西省老陳醋は中国4大名酢の筆頭にあげられています。
老陳醋は、中国では調味料として使用するほか、健康維持目的の飲料として、また民間医療の医療としても古くから利用されています。
« バルサミコ酢 | 調味料辞典トップページ | 鎮江酢 (ちんこうす) »