調味料辞典

羅漢果 (らかんか)

羅漢果(らかんか)は、中国広西省桂林周辺を原産地とするウリ科の多年生つる植物で学名を「Momordicae grosvenori Swingle:日本名なし」の果実です。日本には、羅漢果の生の果実は輸入されておらず、乾燥した羅漢果が輸入されています。

羅漢果は、甘味成分を含んでいるため食用とされますが、通常生では使わず乾燥させ砕いたものを煎じて羅漢果茶として飲んだり、料理の甘味料として使われます。

日本では、羅漢果から抽出した濃縮液が販売されており、水やお湯などで薄めるだけで簡単に飲用できます。またこの濃縮液に糖質やデンプンなどを加えて顆粒状にしたものも販売されており、この顆粒タイプは、保存性に優れ、砂糖やみりんの代わりに料理の調味料として使われています。

羅漢果の甘み成分は、テルペングリコシド配糖体という特殊な成分で、砂糖の300~400倍の糖度があるのに、砂糖のように体内でエネルギー利用されることがなく、カロリーがほとんどないこと言われています。そのためダイエット中の人など糖分を控えめにしたい方に向いている甘味料です。

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